石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町1)で11月16日~18日、工芸家による展示・即売会「こだわり展 島の手しごと5」が開催された。同展は沖縄県内の素材にこだわり物作りをしている工芸家たちが、地域の人々に作品を手にしてもらおうと始めたもの。開催は今年で5回目。
出展者は「琉球禮子窯」(読谷村儀間)の知花礼子さんをはじめ、「アンパル陶房」(石垣市新川)の宮良断さん、「ビームパリ窯」(竹富町上原)の嘉陽恵美子さん、工房「草(そう)」(石垣市宮良)の加勢本多代子さん、織物家の太幸恵さん、藤原久美絵さんの6人。
知花さんはサンゴ礁をイメージした器やコーヒーカップなどの陶器、加勢本さんは琉球藍染めの木綿地服や月桃、ガジュマルなどで染めた絹のショール、太さんと藤原さんは八重山上布着尺やテーブルセンター、宮良さんは石垣島でとれる磁器土を使った皿や酒器、嘉陽さんは西表島の土を使用したパナリ焼やシーサーなどそれぞれこだわりある作品を出品した。
宮良さんは「もともとあるものを使用して、昔ながらの作り方を行っている。来てくれる方は作り手と話をするのが楽しいようで、苦労話を聞きながら見てくれる」と話す。中でも年配者の反応がよく、作品を見ながら昔話もしてくれるという。
「作り手がそばにいるので、お客さんの欲しいと思ったものをすぐ注文できる。作り手同士での情報交換の場にもなっている」(宮良さん)とも。
知花礼子さん
「琉球禮子窯」 沖縄県読谷村儀間8 TEL 098-958-1565
加勢本多代子さん
「染織 草」 沖縄県石垣市宮良16-17 TEL 0980-86-8650
宮良断さん
「アンパル陶房」 沖縄県石垣市新川1134(宮良農園内) TEL 0980-83-4077
嘉陽恵美子さん
「ビームパリ窯」 沖縄県八重山郡竹富町上原324-96 TEL 0980-85-6423