石垣に12月24日、「マンデーギャラリー 海の美術館」(石垣市登野城、TEL 090-2664-3102)がオープンした。店舗面積は0.5坪。館長の楠田妃呂美さんは「世界で一番小さいかも」。3人の入館は難しい。
楠田さんはデザイン事務所勤務を経て空間芸術の世界に身を置き、「海辺の展覧会」など個展を開いてきた。2005年に埼玉県から移住、石垣でもデザインの仕事などに携わり、現在はANAインターコンチネンタル石垣リゾート内のセレクトショップ「てぃんがーら」に勤務する。
石垣でも空間芸術を表現してきた。サザンゲートブリッジの歩道に100個の懐中電灯を並べた「ミート・オン・ザ・サザンゲートブリッジ」、旧あやぱにモールでは180メートルにわたってランタンを設置した「寄せる波・返す波」で時間と空間を演出した。
館内に並ぶ作品は木版を手刷りし、一枚一枚心を込めて作った「絵はがき」「便箋」「封筒」(210円~)など十数点。古村理(おさむ)さんの「光の積み木」(1,500円~)も並べる。床には琉球石灰岩を敷き詰めている。
「紙は浜辺から手紙を書いているような質感を出したかったので、月桃紙を一度ジャスミン茶に漬け、わざとむらを出した。絵の具は耐水性のアクリルを使っている。モチーフは八重山主体だが、『地球の海は一つ』をテーマに特定の場所ではない」という。
「美術館や博物館は月曜休館のところが多い。『月』は『MOON』で海と密接な関係にあり、月曜日のみの開館は気に入っている。誰かに何かを伝えたい思いのお手伝いができたら」と楠田さん。
開館時間は9時~17時。月曜のみ開館。入館無料。