石垣の小学生が6月4日、地底地区(石垣市平得)で稲刈り体験を行った。日本一早い稲刈りに挑戦したのは、石垣市立八島小学校6年の児童38人。主催はJAファーマーズマーケットやえやま。
JA水稲生産部会の翁長孝夫会長は「2月5日に植えてから119日目での収穫。皆さんに昔ながらの稲刈りや脱穀に挑戦してもらいたい」とあいさつし、手や足を切らないようにと刈り方を説明した。
5人で10メートル四方を受け持ち、稲刈りを開始。最初はコツがつかめずになかなか刈れなかった児童たちだったが、「左手でつかんだ稲はそのままに、鎌の刃を斜め下にして引っ張れば良い」とアドバイスを受けると見る見る上達し、手際よくチームワークで刈る様子が見られた。
刈り終えた平安名浩大くんは「初めはあまり切れなかったが、だんだん慣れてコツをつかめた。昔の人は大変な作業をしていたと思った」。番場萌さんは「刈る時に想像以上に力が必要だった。日本の小学生で一番早く稲刈りの体験ができ、得した気分」と感想を話した。
その後児童らは、脱穀作業や、場所を移動してもみの荷受けから乾燥・もみすり・選別・出荷作業を行うライスセンターを見学した。
石垣では米の出荷準備が進められており、6月6日に「JAゆらてぃく市場」で新米の販売を開始する。