観光関連人材育成事業の一環として「観光資源発掘ガイド育成講座」が12月6日・7日、石垣市内で行われている。
同事業は厚生労働省の「地域提案型雇用創出促進事業」に対して石垣市が「地域資源を活用した観光・情報関連業種人材育成事業」を提案して採用されたもので、2006度から3カ年の計画。
6日は大浜信泉記念館多目的ホール(石垣市登野城)を会場に、「八重山の歴史と文化」と題して講座が開かれた。講師は石垣市文化材審議委員で八重山博物館学芸員も務めた石垣博孝さん。
八重山歴史の概要として、石垣さんは「八重山歴史はオヤケアカハチの乱、明和の大津波、太平洋戦争の3つに大きく分けられる。これらをベースにして歴史が作られている」と話し、『続日本紀』『琉陽』などの文献に残る「八重山」についても詳しく説明を行った。
そのほか、「外来文化の受容と展開」「祭祀行事」などのテーマでも講演。参加者は自分の住んでいる地域の歴史に興味深く聞き入っていた。「身近にあるものは意外と気付かないもの。故郷も離れてみないとその良さは分からないし、比較すべきものがないといけない」と石垣さん。
7日はフィールドワークを行い、桃林寺や市内の各御嶽などの自然・文化遺産を訪ねる。