石垣島天文台(石垣市新川、TEL 0980-88-0013)が8月28日、天の川を通過する流れ星の撮影に成功した。
撮影したのは同台所長の宮地竹史さん。「22時30分ごろ、当台の広報用に、天の川を入れた画像を撮影中、偶然にも天文台の真上で大きな流れ星が天の川を通過した写真を捉えることができた」という。
画像には、夏の大三角を作ること座のベガ(織り姫星)から、わし座のアルタイル(ひこ星)に向かって通過する流れ星の姿が。「織り姫さんが天の川を横断して、ひこ星さんに会いにいったように見える」とも。
宮地さんは「夏休みも終わろうとしているが、石垣島は毎晩のように晴天が続き素晴らしい星空が広がっている。さそり座や天の川、土星、火星が観察でき、天文ファンは眠れない夜を過ごしている」と話す。
同台は九州・沖縄最大の光学・赤外線反射式望遠鏡「むりかぶし」を使った「天体観望会」を開くが8月は7月中旬に予約で満席となる人気。宇宙を立体的に見ることができる4次元デジタル宇宙の映像「4D2U」も好評だ。
石垣島は88ある星座のうち84星座を観察でき「日本一の星空」とも言われる星の名所。毎年8月初旬には「南の島の星まつり」を開き、「ライトダウン星空展望会&夕涼みライブ」をはじめ、さまざまなイベントで観光客誘致を図る。