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石垣でカピバラが食害-夜中に41箱をたいらげる

あぜ道には使えなくなった41箱分の育苗が残り、被害を悲しむ上地さん

あぜ道には使えなくなった41箱分の育苗が残り、被害を悲しむ上地さん

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 石垣・名蔵で野生化したカピバラが水稲用の稲を食べ、被害を出している。市内では2013年3月から新川川流域で目撃が相次ぎ、昨年4月からは名蔵での目撃例が多かった。

あぜ道にはカピバラと見られる足跡が残されていた

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 目撃は1頭のみで、生息する名蔵川周辺の草を食べており「自然への影響は限定的」と見られていたが、田植えをする農家から被害報告がされた。

 上地国博さん(74歳)は「30センチ×60センチの育苗箱45箱をあぜ道に置いた。翌朝、田植えをしようとしたら、41箱は稲の上半分がかじられ、使い物にならなかった。慌ててJAで4万円分を追加購入し田植えを行った。ほかにも知り合いの農家5人が被害を受けている」と話す。

 あぜ道にはカピバラと見られる3本指の足跡も残されているが「田植えを終えた水田には足を取られるためか、入った形跡や被害はない」という。

 石垣市役所農林水産部は、沖縄県と調整しており、許可が降りれば地元の猟友会と協力して捕獲する見込み。

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