八重山諸島では全国に先駆けて稲刈りが始まり、5月18日に西表島で、石垣・名蔵の裏田原(うらたばる)でも5月20日からスタートした。石垣島で収穫を開始したのは、大浜博彦さん(80)。10ヘクタールの水田を管理し、ひとめぼれを育てる。
八重山の稲作農家は年に2回、または3回収穫するが、大浜さんは2期作を行う。今期は2月1日から田植えを始め、110日目での収穫。2期目は7月25日~11月15日ごろを予定する。
「今期は雨が少なく、分けつ(稲の枝分かれ)が少なめだが、平年並みの出来上がりだと思う。先日は台風6号に見舞われ、3月10日前後に植えた稲に被害が出ている」と大浜さん。
収穫した米は、今月29日に「JAゆらてぃく市場」(石垣市新栄町、TEL 0980-88-5300)で販売を開始する。石垣市民は日本一早い新米を食べることができる。
大浜さんは「新米は香りが良く、粘りもありおいしい。ぜひ多くの人に召し上がってほしい」と呼び掛けた。