ヤシの実にメッセージを託し鳩間島沖から流す「第28回 愛のココナッツメッセージ『やしの実流し』」が6月19日に行われた。主催は渥美半島観光ビューロー(愛知県田原市)。
「第28回 愛のココナッツメッセージ やしの実流し」参加者たち
「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の實(み)一つ」(岩波文庫「藤村詩抄」より)と歌われた「遠き島」を石垣島に見立てて行われる同イベント。出発セレモニーが石垣港離島ターミナルで開かれ、石垣市の中山義隆市長も参加。「毎年このやしの実流し事業で来島していただき感謝している。石垣市と愛知県田原市の交流がますます深まることを願っている」とあいさつをした。
愛知県田原市からの参加者はツアー参加者9人を含む17人。石垣市観光交流協会は石垣市民にも参加を呼び掛け、地元からは17人が参加した。鳩間島沖から黒潮に乗って渥美半島の田原市に届くように願って106個のヤシの実を投げ入れた。
石垣市観光交流協会・会長の高嶺良晴さんは「ヤシの実を黒潮に乗せてメッセージを送る『やしの実流し』。今年で28回目を迎え、毎年来島していただき、心より感謝している。石垣市と田原市がこの事業を通して、ますます深まるように続けていきたい」と話す。