石垣島から伊良湖岬へ-ロマンを乗せて「ヤシの実投流」

石垣島から伊良湖岬へ「ヤシの実」投流

石垣島から伊良湖岬へ「ヤシの実」投流

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 作家・島崎藤村の「名も知らぬ、遠き島より流れ寄るやしの実ひとつ・・・」の詩で有名な愛知県田原市の伊良湖岬に向け石垣島からやしの実を流す「愛のココナツメッセージ やしの実投流」が6月15日、石垣島西方20キロの沖合で行われた。

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 同イベントは田原市観光協会が「この詩の再現を」と、石垣島を「遠き島」に見立てて1988(昭和63)年から行っているもので今年が23回目。これまで2,514個のヤシの実を流し、そのうち104個が鹿児島、宮崎、長崎、福岡、高知、愛媛、兵庫、和歌山、三重、愛知、静岡、東京、千葉、茨城、福島、山形の各海岸に流れ着いている。2001年には田原市に初めてヤシの実が流れ着き、その記念に同市にある恋路が浜に「願いのかなう鍵」が設置された。

 今年は観光協会とツアー客計38人が参加。出港式で、初参加の河合煕人同市議会議長は「待ちに待った投流。夢、ロマンを乗せて投流したヤシの実を渥美半島で拾えるよう願いたい」とあいさつ。石垣市観光協会の宮平康弘会長も「やしの実が黒潮の旅を続け、渥美半島に着くことを願っている」と述べた。その後2隻の船に乗って出港。投流ポイントに到着すると、掛け声に合わせて110個のヤシの実を一斉に海へ投げ込んだ。

 ヤシの実には購入した「ヤシの実会員」の番号などが書かれた金属のプレートが取り付けられている。このヤシの実を今年12月31日までに日本の海岸(沖縄県は除く)に流れ着き拾われた場合は、会員と拾った人、それぞれペア2組が2011年4月に愛知県伊良湖岬の旅(1泊2日)に招待され、対面することになっている(多数流れ着いた場合は抽選)。

 拾った人は田原市観光協会(TEL0531-23-3516)まで連絡を。

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