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石垣で空が2つに分かれる珍現象 雲の切れ間から光線の柱

沈んだ太陽を背に、東向きに1本の光線が現れた

沈んだ太陽を背に、東向きに1本の光線が現れた

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 石垣で7月27日、空が2つに分かれるような「反薄明光線(はんはくめいこうせん)」が観察された。反薄明光線は裏後光(うらごこう)とも呼ばれ、日の出、日の入り前後に、地平線または水平線近くの雲の切れ間などから光線の柱が真上に見える現象。

太陽光線を遮る厚い雲と、雲の絶妙な切れ目という複数の条件が重なった珍現象

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 石垣では、光線が雲の下から放射状に降り注いで見える「天使のはしご」と呼ばれる「薄明光線」は比較的よく見られるが、「反薄明光線」は夏にたまに見られる程度で、多くは放射状に広がる。この日観察されたものはまるで1本の道が空を分けるような形で、インターネット上にもこのタイプの写真掲載は少ない。

 SNSでも話題を呼び「不思議なので私も撮影した」「これが現れると台風になる言い伝えがある」「肉眼で見たかった」「きれいで癒やされる」などのコメントが寄せられた。

 この日の夕方は落雷を伴う強い雨が降り、竹富島近海では竜巻が発生した。雲を構成するよりも小さな水滴が広範囲に浮遊し、太陽光線を遮る厚い雲と雲の絶妙な切れ目という複数の条件が重なり、今回の珍現象を生んだと思われる。

 7月下旬から8月下旬にかけては、太陽が水平線に沈む時に現れる「グリーンフラッシュ」が石垣でもよく観察される。この日は現れなかったが、その帰り道でこの現象をカメラに収めることができた。

 夏休みに入り、多くの観光客が名所巡りやマリンスポーツを楽しむ姿が見られるが、こうした自然現象や星空などにも目を向ければ、さらに南の島での旅が思い出深いものになることだろう。

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