世界に移民した沖縄県系人の若者世代が集う「第4回世界若者ウチナーンチュ大会2015」(同大会実行委員会主催)は、来年開催される世界のウチナーンチュ大会のプレイヤーイベントとして、9月10~15日に開催された。フィリピン・韓国・アメリカ・ブラジル・ボリビア・日本・沖縄から参加者が集まり、10年後のウチナーネットワークの在り方について議論された。
オブザーバーとして大会に参加したワイコフ・ゲアリさん(ウィングキッズリーダーズ保護者会会長)は、「この大会はビジョン・パッション・フィジビリティー(実現性)をテーマにしたものだった。若い世代が真剣に話し合ったり、大学のゼミのようなこともあったり、現地の子どもたちと交流する機会もあり、子どもたちにとってはとてもいい経験になったと思う」と話した。
会場となったアジア経営大学院(AIM)はマカティー地区にあり、比較的治安のいい地域だった。スタディツアーでは環境・貧困問題が深刻な地区で孤児院やゴミ山を視察した。
木内美帆さん(八重山高校3年)は、「沖縄県は海外とのパイプが太いことを実感した。自分たちのルーツを忘れず沖縄の文化をいかに継承していくかの議論などとても刺激になった。現地のジュニアユースワークショップとの交流会では、自分たちのダンスをとても褒めてもらえて嬉しかった」と話した。
屋宜爽治(やぎさわはる)さん(八重山商工3年)は、「沖縄文化のことを考えているブラジル・フィリピンの人たちと交流できてよかった。自分の知識が浅く勉強不足だったのを実感したので、今後に生かしていきたい。英語での生活はとても大変だった」と話した。