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石垣島で子ども演劇「結ぬ島風~星々を紡ぐ結の詩~」上演

キジムナーが友達のカンムリ鷲を呼んだシーン

キジムナーが友達のカンムリ鷲を呼んだシーン

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現代版組踊「オヤケアカハチ~太陽の乱~」を演じるウイングキッズリーダーズが7月19日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)大ホールで夏公演「結ぬ島風(ゆいぬしまかじ)~星々を紡ぐ結の詩~」を上演した。

天の川を背景にした感動的なシーン

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ウイングキッズリーダーズは「子ども演劇ワークショプふるさとつくりリーダー養成講座」の受講生で、その父母会「やいま浪漫(ろまん)の会」(ワイコフ・ゲアリ会長)が公演を主催している。指導・脚本・演出を担当するのは演出家の比屋根秀斗さん。

同団の夏公演は今年で3年目となるが、これまでと違う脚本で取り組み、準備に取り掛かかれたのは6月に入ってからだった。ゲストとして、キッズダンスチームの「KURUMBA」と「尻跳」が昼の部に、八重山高校ダンス同好会「BaBe’XX」と八重山商工高校ダンス同好会「Keep on dancing」が夜の部に出演し、ダンスバトルのシーンを盛り上げた。

公演は、中学生の「ヒロキ」を中心としたグループが浜辺でキジムナーと出会い、ヒロキとリリが過去に約束したことを再確認することと、キジムナーがヒロキたちと出会ったことで自分の過去を取り戻す内容。天の川を背景に情緒豊かにダンスを披露したメンバーに加え、引き裂かれた男女「タルー」と「チルー」の演技には会場からすすり泣きの声が聞こえた。

昨年までの夏公演「結ぬ島風~星に祈りを大地に唄を~」で主役となっていた小学生グループが高校生になったことを想定した高校生グループが、ダンスバトルのシーンなどを盛り上げた。電車オタクの「マンジ」と豆腐屋の娘「ミアキ」が恋人だという設定も設けられ、ミアキという女の子の役を男子が演じるという初の試みを取り入れた。

ミアキ役を演じた小浜歩さん(八重山商工高校3年)は「女役をもらってとてもびっくりした。女の子らしいしぐさや歩き方などを研究した。舞台上で女の子に見えるようにお母さん方に協力してもらってとてもありがたかった」と話した。マンジ役を演じた豊島純斗さん(八重山高校2年)は「これまでは、役者として参加した時も普通にかっこいい男の役しかやったことはなく、今回のようにはっちゃけた役をもらったのは初めてで、楽しみと不安とが入り交じっていた。現代版組踊の創始者平田大一さんがいう『舞台は究極の遊び場だ』という言葉を初めて実感できるほど、とても楽しめて役に取り組めた」と話す。

小浜さんと豊島さんは「自分たちで考えたことも台本に入れてもらえたし、お客さまへのインパクトが残るようにアドリブの部分も2人で考えた。とても楽しかった。2人ともこの役をもらえたことで、これからは何でもできるという自信がついて成長できた」と振り返った。

同団は成果発表として行う現代版組踊「オヤケアカハチ~太陽の乱~」を、12月20日に石垣市民会館で行う。

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