石垣のやーじ商店内(石垣市新川)で12月7日、「焼芋屋」(TEL 090-8334-6776)が営業を始めた。
ゆるあみ企画焼芋部の十鳥(じゅうとり)博さんが運営する同店。十鳥さんは以前、島内の熱帯・島嶼(とうしょ)研究拠点(熱研)に勤務し、品種「べにはるか」の普及広報に携わった。その後、広島、三重などの勤務を経て退職。今年8月から「大好きな」石垣に引っ越し、仕事を模索していた。
「今は幕末、大正初期、昭和30年代に続く第4次焼き芋ブームといわれている。石垣島内での焼き芋販売はスーパーなどに限られることから、以前の職場への恩返しを兼ねて焼き芋販売に挑戦したい」と開店の動機を話す。
現在、3品種を販売する。食感が滑らかで濃厚な甘さがある種子島産の「安納(あんのう)芋」、焼き芋のために生まれた品種で冷めてもおいしいという「べにはるか」、さっぱりした甘さでほくほくでも胸につかえない「あいこまち」(以上、100グラム100円の計り売り)は熊本県大津町から仕入れる。
「手作り感を大切にしたいため、朝6時から2時間かけ、遠赤外線焼き芋器でゆっくり焼き、さらに2時間蒸すことによって甘さを引き出す」という。
来店した74歳の女性は「今まで石垣島で焼き芋を食べる機会は少なかったので、毎日来ている。安いし、甘みがあって軟らかいから好き」と3本を400円ほどで買い求めた。
「お弁当とセットでおやつ代わりに買い求めてもらえれば。焼き芋は栄養価が高く、健康面からも評価の高い食べ物。今後は石垣島産の沖夢紫の販売にも挑戦したい」と十鳥さん。
営業時間は10時~19時。売り切れ次第終了。日曜定休。