石垣で12月22日・23日の2日間、「やいま石垣さんばしマーケット」が開催されてにぎわいを見せた。島の新しいイベントとして今年9月から試験的に開催されており、今回で2回目。コンセプトは「島のおいしいと島素材・島の手仕事が集まるマーケット」。
出店は27店で飲食店は17店。販売店は酒類や食品・木工加工品・衣類・陶器・民芸品などが出店した。
このうち「白保日曜市」はハイビスカスシロップや、伝統品の八重山上布やミンサー織を販売。代表の松竹喜生子さんは「白保日曜市は継続的に行われていることを知ってもらい、他のイベントも含めて白保に来てもらうきっかけになる」と話す。「ハワイアングロット」は石垣島の生姜と波照間産の黒糖を使ったシロップを販売。代表の加藤雪子さんは「バーを経営していた時に島の素材を使った飲み物ができないかと作った」という。竹富町の小浜島から出店した「くば屋あ」は、島で作ったゴマや貝殻を使った民芸品を販売した。
若手クリエーターでは「JAM小屋」が異業種コラボで出店。陶芸・木工・アクセサリーや衣類など、オリジナルの作品を販売した。メンバーの小村奈津子さんは「自分たちの作品や仕事をアピールする場所を提供してくれたことに感謝している」、川野蘭沙さんは「お客さんの声が直接聞けて、とてもうれしい」と、それぞれ話した。
会場には観光客など多くの人が訪れた。3回目の来島になる静岡県の木原隆義さんは「とても価格がリーズナブルで、店主がいろいろと説明をしてくれるのがうれしい。店の前の黒板やテントなど、デザインが統一されているのがいい」と話す。訪れた人の中には島民も多く見受けられ、島のおいしさと素材・手仕事をあらためて見直し、それぞれ楽しい時間を過ごしていた。
石垣市商工会の平田睦さんは「お客さんとのコミュニケーションを通して、商品の良さ、製造者・出店者の商品への思いや情熱を伝えてほしい。そのためにゆったりとした雰囲気を提供している。お客さんとのやり取りが普通に行われていた昔ながらの商店街をイメージしている」と話す。「昔の商店街ではお客さんと店の人との間や、お客さん同士の間で会話があり、ふれあいがあった。そのふれあいから口コミが広がりお客さんが増え島の商品が育っていってほしい」とも。
来年は2月6日・7日と12日・13日、3月19日・20日に開催。問い合わせは石垣市商工会(TEL 0980-82-2672)まで。