人口よりも牛が多いことで知られる黒島で最大のイベント「黒島牛まつり」が2月24日、黒島多目的広場(竹富町黒島)で開催された。
同イベントは、島おこしと畜産振興を目的に1993年から行われているもので16回目を迎える。会場には人口の10倍以上となる3,000人の観客が訪れ、牛一色の祭りを楽しんだ。
当日は牛にちなんだイベントが行われた。「牛との綱引き」では、先月まで闘牛に出場していた「天神武勝丸」が登場。900キロの巨体から繰り出される圧倒的な力に、人間チームは引きずられるばかりで今年も牛が完勝した。
昨年から行われている「ジャンプdeラブロール」では、男女のペアが障害物の牧草ロールを飛び越えてゴールを目指す。同イベントに参加した埼玉県の女性は「去年ジャンプdeラブロールに挑戦して1回戦負け。今年は民宿のオーナーと前日に練習を行い、準優勝できた。来年もまた挑戦したい」と興奮気味に話した。
「牧草ロール転がし」では、1971年生まれのメンバーで社会人バスケットボールチームを結成する「エス46」が2連覇したほか、舞台では着ぐるみショーや各船会社提供によるライブなども行われた。そのほか、「仔牛への授乳体験コーナー」「牛の体重当てクイズ」なども。屋台では牛汁や牛のモモ肉丸焼き、ステーキ、牛丼など牛づくしのメニューが並び、長い行列を作っていた。
同実行委員長を女性として初めて務める宮良道子さんは「今年は天気も良く、たくさんの人が来てくれてよかった。イベントでは船会社3社提供の余興も取り込み、屋台のメニューも牛丼、モモ肉のほかにコロッケや焼そばなども用意した。黒島をアピールしていくためにも継続していきたい」と話している。