見る・遊ぶ 学ぶ・知る

石垣に幸せを招く「月虹」現れる 夜空に輝く大きな虹、石垣島天文台が撮影

アーチ状の月虹が二重に見えている(デジカメ画像=花山秀和研究員撮影)

アーチ状の月虹が二重に見えている(デジカメ画像=花山秀和研究員撮影)

  • 0

  •  

 石垣島で10月16日、月の光でできる虹「月虹(げっこう)」が見られ、石垣天文台が撮影に成功した。

画像の中央に白く金星が輝き、その上に月虹が伸びている(スカイモニター画像)

[広告]

 夜間に月の光により生じる「月虹」。月の光が大気中の水滴で屈折して虹となって見える現象で、満月の夜などに多く見られ、ムーンボー(ムーンボウ)と呼ばれている。ハワイ諸島のマウイ島では、これを見ると「幸せを招く」「願いがかなえられる」と言い伝えられている。

 同天文台の宮地竹史所長は同日夜、竹富町に雨が降っていることから「もしかすると月虹が出るかも」と話していたという。予想通り、東の空から昇り始めた満月の光で、月虹が現れた。

 石垣市の前勢岳山頂にある石垣島天文台の空の状態を監視するスカイモニターカメラでは19時6分から15分ほど、宵の明星の金星の輝く竹富島や小浜島の上空に大きな弧を描く虹をとらえていた。

 宮地さんは「肉眼では色が薄く白く見えることが多いが、この夜は雲のなくなった20時50分ごろには、七色に薄く輝くアーチ状の虹が確認できた。東北大震災の年の翌年2012年1月7日にも月虹が見られた。今年もまた月虹が見られ、熊本や東北などの被災地が早く復興し、幸せが訪れることを願っている」と被災地に思いを寄せる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース