10月7日~9日に行われた「第55回タナム・カルチュラルフェスティバル」(韓国・済州特別自治道タプドンスクウェア)に、沖縄県を代表する芸能団体として現代版組踊「オヤケアカハチ~太陽の乱~」に取り組むウイングキッズリーダーズが参加し、八重山舞踊と沖縄空手を取り入れた創作ダンスを披露した。
大きな舞台で元気いっぱいのダンスを披露するウイングキッズリーダーズ
同イベントは島嶼(とうしょ)観光政策フォーラム(ITOP)に参加する地域の文化交流プログラムとして、沖縄県が招待された。沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課の依頼を受け、公益財団法人沖縄県文化振興会(平田大一理事長)がウイングキッズリーダーズを主催する「やいま浪漫(ろまん)の会」を推薦した。
八重山地区の小学4年生から高校3年生までの約80人で活動する同団の中から、22人が選出・派遣された。同イベントでは、ストリートパレードと舞台パフォーマンスが行われた。
竹富小学校6年の根原富也さんは「韓国の派遣メンバーに選ばれた時はとてもうれしかった。初めての海外でとても緊張したけど、本番前日のステージ立ち位置確認で本気で一曲踊った時、その場にいた人たちからたくさんの拍手を頂いて、本番への意気込みが湧いてきた。空手は練習から気合を入れてやっていて、本番では練習以上にうまくできたと思う。この経験を今後にも生かして頑張っていきたい」と達成感を示した。
八重山高校2年の蠣崎莉緒(かきざきりお)さんは「自分が選ばれて海外派遣に行くということと、定期テスト前ということもあって練習時間に余裕もないという2つのプレッシャーで押しつぶされそうだった。自分たちが踊るステージが想像以上にはるかに大きく照明がとてもキラキラしていて圧倒されたものの、こんなところで踊ることができるのかととてもワクワクした。パレードはワイワイ楽しく行うことができ、本番のステージで踊っている時もとても楽しかった。石垣島に残っていたメンバーも一緒に全員でこういうステージに立ちたいと思った」と振り返った。「この経験を基に、12月に行われる公演に向けて全力で頑張っていきたい」とも。
同団は20日に石垣市長を訪問し、同イベントの報告を行う予定。