
ドキュメンタリー映画「骨を掘る男」の上映会が3月12日、石垣市民会館中ホール(石垣市浜崎町)で開催された。
昼と夜の回を合わせて90人が来場し、上映後は監督によるトークと質疑応答も行われた。沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって発掘収集し続けている具志堅隆松さんを追った同作は、沖縄出身の奥間勝也さんが監督を務めた。「遺骨を発見した時にいろいろと質問したくなったが、遺骨に向き合って静かに思いはせる具志堅さんの姿を映すことを意識した」と振り返る奥間さん。「昨年に企画した時は台風で中止になったので、今回は無事に開催できて良かった」と話す。今後は国外での上映も見据えて英語字幕もつける予定だという。
会場からは「具志堅さんが『見つけられない遺骨があっても、その行動を通して死者に近づくことが慰霊だ』と話していたのが印象的だった」「自分にとって慰霊とは何かを考えるきっかけになった」などの声が聞かれた。
同作のパンフレット(900円)を20日ごろまで、タウンパルやまだ(石垣市大川)で販売する。