
三井不動産グループのホテル「はいむるぶし」(沖縄県竹富町小浜)が、7月15日にリニューアルオープンする。
日本国内では沖縄県の南の離島などでしか観測できない南十字星をホテル敷地内から冬から初夏にかけて見られることから、「南十字星」を意味する沖縄県八重山地方の言葉をホテル名に冠する同ホテル。1979(昭和54)年にヤマハグループのリゾートとして開業し、日本初の星空保護区に認定された「西表石垣国立公園」の自然とマリンアクティビティーが特長で多くの利用者を迎えてきた。2001(平成13)年には、小浜島が舞台のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」が放送されたことから多くの人に知られるようになった。
今回のリニューアルでは、サンゴ礁に囲まれた全長約1.9キロにわたるビーチの波打ち際に近接した約330平方メートルの2段の「メインプール」、大人専用「クワイエットプール」、サウナ棟・スパ棟などを新設するほか、ロビー、レストラン、一部客室を大幅に改修した。
元石垣島天文台長で現在は美ら星ガイド・アドバイザーとして活動する宮地竹史さんは「はいむるぶしは、88星座のうち国内最多の84星座を望むことができる八重山地方の星空環境を有効な観光資源としてとらえて早くから『星のガイド』を行ってきた。沖縄ならではの星の名前や民話など、星文化が残っている八重山の星空を楽しんでもらえれば」と話す。
「はいむるぶし」の山口直宏総支配人は「私たちが目指すのは、地域社会と共存しながら、共に発展していく観光の形。併せてスタッフが『人にこだわり、人を大切にする』というホスピタリティー精神を胸に感動的な体験をお届けする」と話し、利用を呼びかける。
宿泊およびレストラン、アクティビティー、スパの予約はすでに受け付けを始めている。