女性だけの神事「アヒャーマ綱」に熱狂-四カ字豊年祭

ブルピトゥの女性が雌雄の大綱を結び付けた後、周囲にいた女性たちがガーリーを舞う

ブルピトゥの女性が雌雄の大綱を結び付けた後、周囲にいた女性たちがガーリーを舞う

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 五穀豊穣に感謝し、来夏世(くなつゆ)の稔りを祈願する四カ字(新川、登野城、石垣、大川)の豊年祭が7月22日・23日の2日間行われた。四カ字豊年祭は八重山最大の豊年祭。

4カ字豊年祭で行われた「五穀の種子授けの儀」

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 22日には各御嶽でオンプールがあり、神司による祈願や奉納芸能などが行われた。石垣字会のオンプールは宮鳥御嶽で行われ、「光」「千羽鶴」の2本の旗頭を威勢良く奉納した。その後、小学生や中学生から成るいしゃなぎら(方言で石垣の意味)少年太鼓隊による太鼓、婦人による「キイヤリのザイ」や「巻踊り」などを次々と奉納した。新川字会は長崎御嶽、登野城字会は天川御嶽、大川字会は大石垣御嶽でそれぞれオンプールを行い、多くの市民が訪れた。

 23日には新川にある真乙姥御嶽に四カ字が集まり、ムラプールが盛大に行われた。ムラプールには四カ字のほか双葉公民館、新栄町自治公民館、JAおきなわ八重山地区事業本部、石垣市役所農林水産部、八重山農林高等学校、石垣中学校14期生会、石垣中学校が参加。各字・各団体は旗頭、巻踊りなどを同御嶽に奉納した。総勢15本の旗頭の姿に会場は盛り上がった。

 また「五穀の種子授けの儀」では東から農業の神、西から真乙姥の神が登場。農業の神から真乙姥の神に五穀の種子が手渡され、来夏世の五穀豊穣が約束された。その後、女性だけで行う神事「アヒャーマ綱」が行われ、ブルピトゥ(棒貫人)の女性が神司から渡されたカヌチャ棒を雌雄の大綱に差し込んだ。大綱を結び付けると、周囲にいた女性たちが熱狂的にガーリー(手踊り)を舞った。

 最後は同御嶽から西側に場所を移して、長刀(なぎなた)と鎌(かま)を持った東西の武者が登場する「ツナヌミン」と「大綱引き」が行われ、豊年祭を締めくくった。

石垣字会のオンプールで奉納された「キイヤリのザイ」(関連画像)ムラプールの「五穀の種子授けの儀」(関連画像)「豊年祭」が各地でスタート 大浜で五穀豊穣を祈願(石垣経済新聞)首里で琉球王朝時代の由緒ある大綱引き-109年ぶりに復活(那覇経済新聞)砂浜での豊年祭、爬竜船競漕や弥勒を奉納-黒島の豊年祭(石垣経済新聞)

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