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エコツアーやエコイベントについて報告-いしがきブランディングプロジェクト

8日に行われた石垣島で初めての「カーボンオフセットモデルツアー」

8日に行われた石垣島で初めての「カーボンオフセットモデルツアー」

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 島の環境保全を行いながら、経済発展を目指す「いしがきブランディングプロジェクト」に取り組むいしがきブランディングプロジェクト推進委員会(石垣市商工会)は11月7日、中間報告を石垣市商工会ホールで行った。

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 同プロジェクトでは2年目の取り組みとして、「いしがきエコアイランド推進事業」を実施。「石垣島の原風景を取り戻す」をテーマに、観光客も巻き込んだ地域ぐるみのカーボンオフセットツアーやエコイベントを通して、経済発展と環境保全を両立させた事業を行っている。同事業は経済産業省の「環境負荷低減国民運動支援ビジネス推進事業」による補助を受けている。

 中間報告では、事業内容やこれまでの経過を説明。また来年2月に開催予定の「石垣島ライフスタイルフォーラム2009in美崎大通り」(案)についても説明し、交通量の多い美崎大通りを歩行者天国にするエコイベントの内容が話された。このイベントではエコチャレンジや街中自然観察会を開催し、市民・観光客に地球温暖化問題や環境保全、ごみ分別などを知ってもらうという。
そのほかに「いしがきブランディングプロジェクト」のサイトのオープン、ロゴマークの募集、来年1月にはいしがきさんさんラジオ内で「エコ・環境」をテーマにした特別番組も放送されることなども発表された。

 翌日の8日には、石垣島で初めて「カーボンオフセットモデルツアー」が行われた。カーボンオフセットは日常的に排出しているCO2(二酸化炭素)を、木を育てることで埋め合わせようというもの。同ツアーでは名蔵アンパルやネバル御嶽などで自然観察をした後、市内の底原ダム南側農地に3年物のフクギの苗とフクギの種10個を全長125メートルにわたって植樹を行った。京都から参加した加藤幸子さんは「石垣島は2回目だが、エコツアーに参加したのは初めて。(参加した理由は)空気を汚しているばかりなので、一度はこのような事をやってみようという思いから。いい経験になりました」と感想を述べた。

 また参加者には委員会から証明書と、わくわくスタンプ加盟店で使用できる「わくわくエコポイント券(500円分)」が贈られた。「わくわくエコポイント券」は土産を購入することができるほか、石垣空港ターミナル・離島ターミナル内にあるエコポイント回収ボックスに投函すると、美ら海美ら山募金への寄付にもなる。

 同商工会の平田睦さんは「持続可能なツアーなどの観光事業を実施し、それらの経済効果を地元で循環させることが最終的な目的。エコポイント券などが出回ることで、島内が活発になってくれれば」と話した。

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