八重山農林高校の郷土芸能部が、三重県で行われた「第33回全国高校総合文化祭(高文祭)」で優秀賞(文化庁長官賞)を受賞し、東京国立劇場で開催される優秀校公演の出場権を獲得した。
同部メンバーは8月3日に帰島。空港には保護者や学校関係者など多くの人が駆け付け、「おかえり」「おめでとう」の声で出迎えた。
西玉得茉美部長は「国立劇場へのチケットを獲得することができたのは、保護者や先生方のおかげ。全国大会で踊った時の気持ちを忘れず、国立劇場でも全国の皆さんに稲の大切さを伝えていきたい」と喜びと抱負を語った。
顧問の福仲用治教諭は「本番30分前まではとても緊張していたが、舞台では日ごろ、練習してきた成果を発揮できた。出場が決まった時には全員で立ち上がり、喜びの声を上げた。今月は国立劇場の舞台に立つので声援をお願いしたい」と話した。
出迎えた郷土芸能部保護者会の上地和浩さんは「皆さんの練習を見て、絶対に国立劇場の出場権を勝ち取ってくるだろうと思っていたが、皆さんの「結(ゆ)いの心」が射止めたものだと思う。全国の皆さんに八重山の素晴らしい伝統芸能を披露してほしい」と激励した。
あいさつが終わると、部員たちは喜びを抑えきれず制服姿で舞踊の「マミドーマ」を披露。最後には保護者や郷土芸能部OBなども一緒にモーヤーを踊り、喜びを分かち合った。
同校郷土芸能部は、沖縄県代表として「郷土芸能部門」に出場。最優秀賞に次ぐ優秀賞に輝き、8月29日に国立劇場の舞台で舞踊を披露する。