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地域資源リサイクル施設「石垣市たい肥センター」が完工-農家に堆肥を安価で提供

「石垣市たい肥センター」が完工。式典では関係者によるテープカットが行われた

「石垣市たい肥センター」が完工。式典では関係者によるテープカットが行われた

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 地域資源リサイクル施設として整備された「石垣市たい肥センター」(石垣市平得)の完工し、8月4日に式典が行われた。同センターで製造された完熟堆肥(たいひ)の販売も始まり、この堆肥を使った生産量アップに期待が寄せられている。

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 同センターは農村振興総合整備事業として国・県からの補助で建設したもので、総事業費は15億4,800万円。家畜糞尿を堆肥化し供給することで、農村振興や農業生産性の向上を図り、地域資源の有効活用、自然環境保全の両面でゼロエミッションを目指していく。

 1日の家畜糞尿処理は89..2トン。堆肥生産量は1日23トンで、年間6,900トンとなる。生産された堆肥は「石垣島産・完熟堆肥『世美がえり』」として販売。価格は1トン当り8,900円で、農家に対しては年間4,000トンを安価で提供していく。袋入り堆肥(15キロ)も390円で販売する。

 式典では、大濱長照石垣市長をはじめ関係者がテープカットを行い、大濵市長は「やっと農家に質のいい堆肥を利用できる状況になった。サトウキビの生産高をあげるためには土壌の改良が必要となる。その土壌改良するための有力な堆肥ができたので、農家の皆さんが多いに活用され、サトウキビ生産が飛躍的伸びることに期待している」と式辞を述べた。

 石垣島堆肥センターの当山喜一郎社長は「農家に利用してもらい、いい堆肥だと証明してもらえれば幸い。製品が石垣島の農業に寄与されるものと確信している。まだハードルはあるが、いい堆肥ができていると石垣島から発信できるよう頑張りたい」と話した。

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