太陽が水平線に沈む一瞬、緑色に輝く「グリーンフラッシュ」と言われる珍しい現象が7月18日に石垣島で観測され、石垣市在住のカメラマン・中西康治さんが貴重な瞬間を写真に収めた。
グリーンフラッシュは地球の丸みに沿って丸くなっている大気がプリズムとなり、屈折によって太陽の上側にずれて見える波長の短い緑色の光が地平線や水平線に沈む一瞬だけ強く浮き上がる現象を言う。大気の透明度や気象条件がそろった時にだけ見られるもので、めったに見られないことからハワイやグアムでは「グリーンフラッシュを見た人は幸せになる」という言い伝えがある。
撮影場所は石垣市冨崎の海岸で、シャッターを切ったのは19時34分。中西さんは「石垣島では夏場の限られた時期に数回観測されており、私も昨年2回見た。この日は夕日が特に明るかったので『グリーンフラッシュが見れるかもしれない』と思い、海岸に出て観光客の人たちと一緒に見た。今年度は初の観測だったので、ひときわ感動した」と話していた。