東北地方太平洋沖地震に伴う緊急消防援助隊沖縄県隊の一員として、石垣市消防本部(石垣市美崎町)から救急隊3人が被災地に向かうことになり、3月14日、出発式が行われた。
派遣されるのは、救急救命士の宇根正人さん、黒島浩光さん、救急隊員の平良重信さんの3人。同隊は県内11消防本部からの隊員56人で編成され、救助や消火、後方支援に当たる。
同本部から被災地に職員を派遣するのは初めて。器材だけでなく自らの食糧や水などもそろえるため、隊員も準備に余念がない。平良さんは「職務を遂行して救難救護に全力を尽くしたい。県民、市民の代表としてできることを確実にやっていきたい」と意気込みを話す。前木秀靖消防長は「災害の規模が大きいが、現場では冷静沈着に対応してもらいたい。寒い地域での救助活動でもあり、二次災害にも十分気をつけてもらいたい」と期待する。
3人は16日に那覇に向かい、17日に沖縄県隊として東京に入る。その後、陸路で現地に向かう予定。