八重山地域に住む東北地方出身者が組織する「やえやま東北人会」が、故郷を支援する目的でチャリティーTシャツを製作し、4月17日に開催される石垣島トライアスロン大会会場で販売する。

　同会は東日本大震災で被災した故郷の復旧・復興を願い、3月25日に発足。同日、東北6県の出身者43人が参加し、震災を受けてのそれぞれの思いを語り合った。ほとんどの参加者の家族や友人、知人が被災しており、夫婦間でも震災に対する思いの温度差に悩んだり、すぐに行くことができなかったり、何もできないもどかしさに苦しんでいる様子だった。

　そうした中で、「長期にわたる支援が必要」との意見から、八重山地域で開催される各種イベントで義援金などを呼びかける活動をすることを確認。東日本を日本最南端から応援していく意思を示すものとしてTシャツ製作に乗り出した。

　デザインのコンセプトは「結（ゆい）」。助け合いの心を表す「ゆいまーる」を握手する手で表現し、「future」「smile」「happy」「love」「fine」「power」「peace」「shine」という言葉が取り囲む。色は明るい未来への願いを込めてオレンジにした。

　トライアスロン大会当日は、主会場の登野城漁港（8時～17時）と交流パーティーが行われる真栄里公園（19時～21時）でブースに設ける。前日に競技説明会が行われる石垣市総合体育館入口でも販売を予定。

　価格は2,000円。そのうち諸経費を除いた1,400円を義援金として寄付する。

　同会は今後も八重山地域で行われるイベントに参加し、義援金など募るなど東北復興のための活動をしていく。