4月17日に開催された石垣島トライアスロン大会で通訳ボランティアを務めたスタッフのアフターパーティー「2011トライアスロン通訳ボランティアぶがりのうし」が19日に行われた。
石垣市秘書広報課が企画。大会当日や前後に外国人選手の通訳を行った市民通訳ボランティア、大会全般の通訳を行った全国の地方自治体に勤務する10人の国際交流員(CIR)、CIRを受け入れたホストファミリーや手話ボランティアなど、大人から子どもまで約60人が参加した。
例年大会では秘書広報課(旧広報公聴課)が外国語・視覚言語対策を実施しており、外国人選手や来賓の出迎えや送迎、ホテルでの案内、大会当日の医療通訳や選手登録、レース中のさまざまな場面での通訳や補助でボランティアスタッフが活躍する。
パーティーでは一人ずつ自己紹介と反省を述べたあと、感謝状が手渡された。その後、参加者たちは立食パーティーを楽しんだ。
余興ではニュージーランド出身のデイビット・テイラーさんがエレキギターを演奏。同課の宮良長克さんが八重山民謡「デンサー節」と「新安里屋ゆんた」を歌い、前花雄介さんが同時通訳付きで八重山文化紹介を交えたオリジナル曲を演奏した。同課全員によるマジックショーでは軽快な音楽にのせた即席のマジックが披露され、盛り上がりを見せた。CIR全員によるカラオケでは「島人ぬ宝」や「上を向いて歩こう」を歌い、会場みんなで合唱する一幕も。
今年で通訳ボランティア2年目という30代女性は「昨年参加して以来、とても有意義に過ごせている。今日は子どもにも語学の勉強になるので連れてきた」と話していた。ホストファミリーとして4年連続で受け入れを行っている男性は「石垣は自然も多く、外国人は自分たちで楽しみを見つけていろいろなところへ行っていた。こちらも刺激になる。来年も受け入れを行う予定」という。
通訳ボランティアのまとめ役を担った石垣市のCIRである鳥海ステファニーさんは、「今年は私にとって初めての大会。わからないことが多かった上に石垣大会後に行われる横浜大会が震災の影響でキャンセルになるかもしれないとのことで、直前に選手が飛び込んできたり、フライトのキャンセルが出たりと大変だった。ボランティアで関わった方々のおかげで無事に乗り越えることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。