「第13回八重山音楽祭」の出演者を決める2次選考・公開オーディションが7月30日、美崎町のバー「CITY JACK」(石垣市美崎町)で開催された。
同音楽祭は昨年開催が延期され、一昨年に引き続き13回目を迎える。年齢やジャンル、プロ・アマ問わずエントリーができ、今回は過去最多の26組の応募があった。
選考会はミュージシャンである2人の司会者、バンド「STUPID DOG」のメンバー西表健悟さんとボーカリストのつちだきくおさんによりテンポよく進行された。冒頭、2人が「昨年はお休みを頂き、練りに練ってようやく今年にこぎ着けることができた。予想以上の応募総数に音源審査は困難を極めた。オーディションを受ける皆さん頑張ってくださいね」と出演者を激励した。実行委員長の新城長寛さんは「総勢20組がどんどんと演奏するので、皆さんよろしくお願いします」と場内にもあいさつ。当選考会では同実行委員会が選出した審査員5人のほか15人の場内審査員を選出し、一般観覧者にも審査に加わってもらえるよう設定した。
選考会では1次選考の音源審査を通過した中学生から一般までの20組のグループや個人がエントリー。ライブ形式での公開オーディションで、それぞれ個性あふれるステージを披露し場内を沸かせた。会場には出演者の家族や友人、関係者を含む多くの観覧者が詰めかけ、立ち見状態が続いた。
3時間超にわたる演奏の末、審査員長の曽我さんが「演奏者の皆さまお疲れさま。楽しいステージ有り難う。学生諸君の個性あふれるグループに審査は困難を極めた。20のバンド全員ステージに上げたいくらい」と総評を述べ、審査結果を発表した。
選出されたバンドは計11組。学生の部は、市内2高校の5人組で編成し堂々と演奏した「BEAT SWIFT」、白保村出身の4人で結成し「マイ・シャローナ」を元気よく演奏した「BLACK ONE NECK」、前回も出演した兄弟バンドの「砂川ブラザーズ」、2人組でしっとりと歌い観客を魅了した「キカイチ」の4組。また、審査員特別推薦枠として、アコースティックギターで独奏した「土田龍太郎」の出演が決まった。
一般の部では、八重山の思いをしっとりと歌った「前花雄介」、元気のある女性2人が印象的な「2Ire」、メンバーが40~70歳でボケ防止に結成したと言い笑いを誘った「B.K.Hat」、Let it beをテンポよく歌い場内を盛り上げた「PIZZA GUY’S」、独特なソフトな歌声を披露した「きしゃばとぐしけん」、オリジナル曲をパワフルに演奏した「Smooth UP」の6バンドが、それぞれ選ばれた。
選出された「キカイチ」のファンという50代女性は「絶対選ばれると思っていたが、発表を聞くまでドキドキした。本番がとても楽しみ」と大喜び。場内審査員として審査に加わった女性(38)は「どのバンドも引けを取らず、5つしか選べないのが、とてももどかしかった。これを聴きに来ただけでも楽しかったので、音楽祭は盛り上がるのでは」と本番へ期待を寄せた。
同音楽祭は9月25日、石垣市民会館大ホールで開催予定。