八重山のプロ・アマミュージシャン13組による「第13回八重山音楽祭」が9月25日、石垣市民会館大ホール(石垣市浜崎町)で開かれた。
今回のキャッチフレーズは「…だっからが、やめられない」。これからの八重山のミュージックシーンを築き、音楽を通じて楽しさ、奥深さを伝えていくためにも「八重山音楽祭はやめられない」という思いを込めた。
石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部の演奏で華やかに幕開けしたステージは、厳しい審査をパスしたバンド11組がオリジナルソングなどを披露。音楽好きを自負する出演者の巧みな演奏で観客も盛り上がった。
八重山商工高校2年機械コースに通う2人組「キカイチ」、6年ぶりにユニットを再結成した「きしゃばとぐしけん」、女性2人の伸びのあるボーカルが光る「2Ire(トゥーアイレ)」、小浜島の15歳ギタリスト・土田龍太郎、今回実行委員長を務める新城長寛さんがドラムを担当する「PIZZA GUY”S」、合計年齢358歳の最年長オジーバンド「B・K・Hat」、中学1年の香奈子さんがドラム&ボーカルの兄妹バンド「砂川ブラザーズ」、八重山の自然や歴史、文化を歌う「前花雄介」、高校生5人バンド「BEAT SWIFT」、白保地区の同級生で結成した高校生バンド「BLUCK ONE NECK」が次々に登場した。
その中で土田龍太郎くんは尊敬する押尾コータローさんの曲などを披露。ギターを始めて1年半とは思えないギターテクニックを披露し拍手喝采を浴びた。シンガーソングライターの父・つちだきくおさんは「一切ギターを教えていない」という。演奏後、将来の夢を聞かれ、「父を超えるプロのギタリストになりたい」と話していた。
ゲストとして9月23日にセカンドシングル「君の色」をリリースした石垣島出身のバンド「ごもく」も登場し、新曲も披露。最後は5年間ぶりに活動を再開した「Smooth Up」が演奏し、エンディングには全員そろって同音楽祭のテーマソング「僕らのstory」を合唱した。
同音楽祭は1983(昭和58)年に第1回が開催され、一時期中断もあったが2007年に12年ぶりに復活。今回は石垣市民会館開館25周年記念事業、東日本大震災チャリティーイベントと位置付け2年ぶりに開催した。