「コウトウヒスイラン展示会&講習会」が2月24日~26日、メイクマン石垣店(石垣市真栄里)で開かれた。主催は石垣島蘭趣味の会。
同会が全国の蘭愛好家から注目されているコウトウヒスイラン(学名=バンダラメラータ)を市民に鑑賞してもらうことを目的に開催した。コウトウヒスイランは国内では沖縄にのみ自生し、日本唯一のバンダ属として知られる希少な野生ラン。
会場にはコウトウヒスイランをメーンに、会員9人が育てた36種類のランを展示。宮良祐次会長が沖縄国際洋蘭博覧会で「沖縄および北方対策担当大臣賞」を2度受賞した作品や、台湾の栽培家の作品「リンコスティリス・ギガンティア」「パフィオペディルム」などの珍しいランも出展され、訪れた人たちの興味を誘った。
26日に行われた講習会では、宮良会長らがランの株分けや植え替え方法について実技指導した。参加者らは自宅から持ち寄った鉢をもとに実演で手ほどきを受け、ラン栽培についての知識を深めた。会場にはラン愛好家や買い物途中の客らが集まり、講師の手際よい実演に見入り興味深げに質問する姿も見られた。
同店グリーン担当の仲宗根隆博さんは「多くの方に講習会に参加してもらえて良かった。お客さまが自身の鉢を持参しての実演講習だったのでわかりやすかったと思うし、喜んでもらえたのでは」と手応えを話した。
植え替え講習会に参加した市内在住の元村雅子さんは「ランは頂き物などで家にそのまま放っているものも多く、もったいないと感じていた。今回の講習を聞いて発見がたくさんあった」と満足した様子で会場を後にした。