「石垣島てづくり市」が3月31日・4月1日の2日間、石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町)で開かれた。半年おきだった開催が今回は1年ぶりとあって、待ちわびた多くのファンが会場を訪れ、初日は開場待ちをする客も多かった。
手作りにこだわって製品作りをしている店や個人が25ブースに分かれて出展。2日間で35団体が参加した。布雑貨、洋服、陶芸、木工、編み物、せっけん、食料品などが並んだ。主催する「てしごとや」の水上有紀さんは「主婦層をターゲットとした商品が多く、子ども用衣類や単価千円未満の小物雑貨が多く売れる」と話す。
金色に輝く5円玉硬貨をカラフルなビーズやヒモで組み合わせ、鶴や亀、「絆」などの文字をかたどった「コイン手芸」を展示した小底峯歌さんは「御利益がありそうとか、縁起がいいので親に送りたいと買い求めるお客さまがいる。1日目で予想外にたくさん売れたので、昨夜は遅くまで追加の作品を作った。次回は体験コーナーを設けたい」と話していた。
沖縄の伝統工芸である紅型(びんがた)の体験コーナーもあり、「ひらりよ商店」の平良忍さんは「大人は美しい染め上がりが気軽に楽しめると喜んでいた。子どもたちはお絵かきのように着色を楽しんでいて『また挑戦したい』と言ってくれた」と体験者の様子を話した。
会場を訪れた市民は一つ一つの作品を手に取って眺めたり、出展者から直接商品の説明を受けたりしながら楽しみ、一日中客が絶えることがないほど盛況だった。