伝統芸能で知られる竹富島で結願祭(キツガンサイ)が9月15日、16日の2日間行われ、16日午後には、華やかな芸能が奉納された。
竹富島の結願祭は、この1年間に立てた祈願の「願解き」を意味する祭祀。明治8年に豊作祈願が叶った感謝として始まったとされる。
神司(カンツカサ)による夜籠りの後、16日早朝から島造りの神とされる清明御獄(シンミウタキ)を中心に島内22カ所の御獄(うたき=信仰施設)に参拝し、午後は清明御獄の境内の舞台で芸能が奉納された。
長老に扮した四人が厳かに結願祭の口上を述べる「始番狂言(シバンキョンギン)」やユーモラスな「芋堀狂言(ンーフリキョンギン)」が竹富島の方言で演じられ、赤馬節、松にゃーま、竹富ガンギ、大原越路、マサカイ節など数多くの舞踊が奉納された。
会場には大勢の住民や観光客らが訪れ、多彩な芸能に拍手を送っていた。