石垣に6月26日、「北と南の鮮魚旬菜 晴れる屋」(石垣市石垣、TEL 0980-87-5234)が開店した。場所は、個性的な居酒屋が多いと最近話題の十八番街。
店主は、大阪出身の岩井俊雪さん。北海道で10年近く居酒屋、ホテルの和食、懐石料理の修業をし、店長を任されてきた。震災直後には、宮城県南三陸町に行き、3カ月間炊き出しボランティアを行い、昨年8月に石垣島に移住した。石垣島に北海道料理の需要が多いことを知り一念発起、開業に踏み切った。
店名の「晴れる屋」は、ヘブライ語の神様への賛美、感謝を意味する「ハレルヤ」から、「お客さまへの出会いに感謝の気持ちを込めた」(岩井さん)という。曇った気持ちも来店すれば「晴れる」との意味も込めた。
開店に向け、スタッフ3人で大道具、ペンキ塗りの経験を生かし一カ月半かけて店舗を仕上げた。コンクリート打ちっ放しの内装に、ヤラブやリュウキュウマツなど島木材が映える。店舗面積は20坪で、席数はカウンター・座敷計32席。
料理は、北海道、東北、南三陸町の水産会社とのつながりを生かして仕入れ、島の素材と合わせた創作料理を提供する。岩井さんの「おすすめ」は、生きたホッキ貝を直接焼く「ホッキ貝焼」や、脂の質が良い「紅トロサーモン」など。一品350円~800円で提供する。
「本土からの移住者、石垣島育ちの人、そして観光客と全ての人に珍しい創作料理を味わってほしい。スタッフと一緒に、一人のお客さまでも入りやすいアットホームな雰囲気の店作りを目指す」(岩井さん)。
営業時間は、17時~24時。水曜定休。