石垣出身の新城幸也選手(チームヨーロッパカー)が7月25日、ツール・ド・フランス2012を完走しオリンピック参加のためフランスのナント空港からロンドンに向け出発した。
多くの期待と応援に応えて敢闘賞を手にした新城選手。日本人初の表彰台への登壇、そして3度目の完走という快挙はフランス人からも高く評価。フランス国営放送のアナウンサーから「今年、フランスのテレビで一番名前を呼ばれた日本人はアラシロだ」との発言が出たほど。ステージを重ねるごとに日の丸を持つフランス人が見られるようにもなっていた。
チームとしても、新城選手自身としても非常にいい形でゴールを迎えることができ、オリンピックに向けて確かな手ごたえを感じている様子。「ツールであれだけ走れたという自信があるから、何の不安もなくオリンピックに臨めます。ツールはいくら自分が頑張っても3週間の中で何が起こるかわからないので、最後まで無事に走れるかとか、正直怖いし、すごい緊張感がありました。それに比べてオリンピックは、やるべきことは全てやったし、確かに少しは疲れているけど、昨日今日と走った感じはとてもいい。コースに大きな山が無いから、多くの選手が最後まで残るとは思うけど、今のコンディション的に考えると自分に大きなアドバンテージがあると思う。十分メダルを狙える。また皆さんをあっと驚かせたい」とコメントする。
新城選手の出場競技は「自転車 男子個人ロードレース」。開会式翌日7月28日18時よりNHKライブストリーミングで視聴できる。