「知るぽると・夏休み親子マネー教室」が7月23日、沖縄県八重山合同庁舎(石垣市真栄里)で開かれた。沖縄県金融広報委員会主催。
教室は、子どもたちに早い段階からお金の価値を実感してもらい、正しい金銭感覚を身に付けてもらうほか、金銭教育の必要性について保護者に再認識してもらうことが狙い。
小学4~6年生と保護者を対象に募集し、当日は117人の親子が参加した。ファイナンシャルプランナーのいちのせかつみさんと赤木晶子さんよる講演や貯金箱作り、一億円模擬券パックの重さ体験など、「お金を身近に感じる」講習を通してその大切さや使い方について学んでいた。
参加型講習ではまず、いちのせさんが「ほしいモノVS必要なモノ」と題して講演。世界の紙幣を子どもたちに配りお金に関心を持たせた上で、コンビニの経済学や物に対する興味・必要性の違いなどを紹介し、お金の価値についていろいろな角度から子どもたちに考えさせた。「欲しいものと必要なものは一緒だとは限らない。必要かどうか考えながらお金を使えるようになってほしい」と説いた。続く赤木さんの講演では、小学生に人気のカードの値段や発光ダイオード(LED)と白熱電球の電気代の計算などを通して、同じ金額でも多様な物が買えることや、長期使用によって結果的には安く抑えられる事例を具体的に紹介。「もっといい使い方がないかな~と考えながらお金を使ってくださいね」とアドバイスした。2時間目の体験学習では、親子で貯金箱作りなどに楽しそうに取り組む姿が見られた。
講習を終え、金城雅秀くん(小6)は「いちのせさんの話が興味深かった。今日習ったことを生活で使ってみようと思った」とお金の価値について身近に感じた様子だった。子ども2人と参加したという38歳女性は「分かりやすくて良かったし、とても楽しい授業だった。子どもはカードゲームが大好きなので、身にしみて感じたよう」と話していた。