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石垣の街角で八重山叙情歌ライブ-夕暮れ時「街角に漂う音楽の調べを」

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 石垣・730交差点近くのA&W横ピロティで7月27日、安里隆さん、来間高子さん、水原清さんら地元アーティストによるライブイベント「八重山叙情歌をうたう」が開かれた。

八重山の叙情歌を歌う安里隆さん

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 主催は音楽関連のイベントを定期的に開催している「プロデュース海」。市内の目抜き通り沿いに位置する同所でのライブイベントは4回目。「夕暮れのひととき、街角に漂う音楽の調べを」と話すのは、代表で発起人の佐久川広海さん。

 ライブは19時~と20時~の2部制。1部では、安里隆さんが「郷土の作詞家・作曲集から島の叙情歌を歌う」と9曲、2部は来間高子さん、水原清さんが7曲を披露した。ライブの前には、歌詞付きCDが20枚配られ、一緒に歌ってほしいとPR。訪れたファンや通りすがりの観光客が手にした。

 地元で写真店を経営する傍ら、作曲活動を続けてきた安里さん。これまで200曲以上を作曲し、「セイシカの花」は1990年、NHK「あたらしい沖縄のうた」で紹介され一躍有名になった。今回は、八重山の作詞家にも光を当てようと、歌の合間には慶田城實さんら作詞家を紹介した。

 曲目は、「セイシカの花」「ああ、さがり花」「おもと岳」「月桃の咲く頃」「ヤエヤマボルの恋」「南の島八重山」など八重山ならでは単語をふんだんに取り入れた歌詞が並ぶもの。「叙情歌は演歌や歌謡曲と区別が付きにくいが、自然や生活での感動を歌にしたもの」と説明し、安里さんは三線を使うなどして情感を込めて歌った。

 イベントの情報を聞き駆け付けたという女性は「今の時代はゆとりがない。そんな中、叙情歌を聞いて久しぶりにゆったりとした時を過ごし、心が洗われた気分。今後も続けてほしい」と感想。

 ライブには、NPO花と緑の石垣島も協賛し、沖縄の県花、デイゴを枯死から救おうと会員申し込みを呼び掛けた。

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