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八重山の老人が作品展示会-昔ながらの自然素材を使った加工品を展示販売

嵩本会長は「先人からの伝統を子や孫に伝えるのが我々の役目」とあいさつ

嵩本会長は「先人からの伝統を子や孫に伝えるのが我々の役目」とあいさつ

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「第39回八重山地区老人作品展示会」が8月4日・5日、市民会館(石垣市浜崎町)中ホールで開かれている。老人が生きがいをもって生活し、地域社会との交流を深め、趣味や技能を披露し、社会に広く知ってもらうことが目的。

アンガマの面は5,000円で販売

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 会場には、石垣市や竹富町のほか、遠くは与那国島や波照間島からも、老人クラブ連合会会員162人の作品が約1700点出品された。

 開催に先立ち、八重山地区老人クラブ連合会会長の嵩本安意さんは「先人からの伝統を子や孫に伝えるのが我々の役目。今後も地域の期待に応えられるように活動していきましょう」と会員に呼び掛けた。

 作品は昔ながらの自然の素材を利用して手作りしたアンツク(麻などで編んだバッグ)、クバ笠、ミノ笠、アダン葉ぞうり、反物、お面(八重山の祭事に登場する神の面、ダートゥーダー、ミルク、オホホなど)のほか、食品はマンゴー、ハーブ食品、島バナナ、塩カラなどの加工食品など、また日頃の活動の披露の場としてパッチワーク、絵画、書道、写真、ガラス加工品などが所狭しと並んだ。

 アンガマの面を出品する田場由盛(たば ゆうせい)さんは「昔は4日に1組作るのが精いっぱいだったが、最近はなんとか1日1組作れる。通常1万3,000円で販売しているのを今回は5,000円で提供したい。材料代」と笑う。 

 会場では3世代交流事業として、子どもたちを対象に「竹とんぼ講座」やおばあちゃんと遊ぼうコーナー(お手玉、あやとり、折り紙)も設け、子どもたちが昔の遊びや工作に触れる場となった。

 八重山の全地域が集まることで交流の場ともなり、旧友との再会を喜び、作品の技術交換の場にもなった。

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