石垣市の漁業集落(登野城、新栄町、新川、八島町)の漁業者らによる「お魚まつり」が10月20日、八重山漁業協同組合(石垣市新栄町)のセリ市場内で開催された。開催は、八重山の近海でとれる漁獲物の魚肉普及と海洋自然への理解を高めることを目的にしたもので、今回で4回目。
当日は、モズクつかみ取りやミーバイ(方言でハタ類を意味する)のつかみ取り、マグロの解体ショーなどが行われた。モズクのつかみ取りでは子どもよりも大人やお年寄りの参加が多く、ビニール袋に取れるだけのモズクを詰め込む姿が見られたほか、小魚が入ったお楽しみ袋の無料配布抽選会では、漁業者とジャンケンをして勝てばお楽しみ袋がもらえるということで長い列ができていた。本マグロハンバーグやカジキなどの加工品販売やマグロやイセエビ、近海魚の鮮魚販売なども。シャコ貝も販売され、貝殻ごと買い求める人もあった。
展示コーナーでは、西海水産研究所石垣支所、沖縄県水産海洋研究センター石垣支所、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターが海洋について紹介。ウミガメの赤ちゃんを触れる水槽もあり、子どもたちは興味津々だった。
八重山漁業協同組合青年部長の與儀正さんは「今回から自然管理や回復を目指して研究所などにも協力していただいた。子どもたちや若い世代に色々知ってもらいたい。石垣島で取れる魚も皆さんが知らない魚もあるので、それを知ってもらい食べてもらいたい」と話し、「石垣には刺身屋はあるけど、お魚屋さんはないでしょう?みんなが楽しんでくれれば」と笑った。
会場には大勢の市民が訪れ、鮮魚などを買い求めていた。