八重山の書家らによる「研墨会」-田福宏美さんの作品も展示

八重山在住の書家たちが1年をかけて、書いてきた作品が並ぶ研墨会。

八重山在住の書家たちが1年をかけて、書いてきた作品が並ぶ研墨会。

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 八重山の書家らで結成された研墨会による「研墨展」が10月18日~21日、石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町1)で行われた。

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 研墨会は1990年に地元で活動している書家らで発足し、現在9人が会員として所属。同展は会員たちが1年間書いてきた作品を発表する場として開催され、今年で17回目となる。

 作品は、漢字の書体の一種である篆書体(てんしょたい)による篆書(てんしょ)や篆刻(てんこく)、刻字の扁額(へんがく)などが展示された。西安碑林国際臨書展日本側実行委員会(事務局=修美社)と中国の西安碑林博物館で開催している「第12回西安碑林国際臨書展」の一般の部で「二十一世紀賞」を受賞した同会会員の田福宏美(琉華)さんの作品も展示されている。

 そのほかに賛助出品として、沖縄本島で活躍する八重山出身の書家・豊平信則(峰雲)さん、名嘉喜美(香峰)さん、安里牧子(峰泉)さんの作品も紹介された。

 同会の仲吉良功さんは「字はもともとコミュニケーションで使われるものだが、字を見ることで伝わるものもあると思う。紙に書いた文字だけれども、そこには何十枚と書いた後があるんですよ」と作品への思い入れを語った。

 会場を訪れた人々はそれぞれの作品を真剣に見入っていた。

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