石垣・大川のカフェバー「タニファ」で3月14日、石垣市出身のフォークシンガー・池原コーイチさんのライブが行われた。
この日は池原さんの57歳の誕生日。同店での誕生日ライブも今年で6年目となる。
ライブではまず、市内バーで初めて会った際にライブの出演を持ち掛けられたというラグマイ(=具志堅舞)さんがギターを持って登場し、オリジナル曲の「Blue Jelly Fish(ブルー・ジェリー・フィッシュ)」や「伝えたかったこと」などを演奏。ラグマイさんは「コーイチさんと初めて飲んだ時、歌声も聴かせてないのに出演させてもらえることになって」と池原さんのノリの良さを紹介し、「今日は演奏させてもらえて感謝している。コーイチさん、お誕生日おめでとう」と観客皆で池原さんの誕生日を祝った。
続いて石垣島ジャズ研倶楽部の大江クニさん(ピアノ)、市内バー「うるべ」(新川)を経営するキースさん(パーカッション)と共に池原さんがギターを持って登場した。池原さんは「齢32歳となりました」と観客の笑いを誘い、島の祭祀(さいし)を歌った曲や「月の祭り」などオリジナル曲を多数披露。途中、観客として来ていた元プロギタリストの桑江良竜さんを突然迎え入れるなど、遊び心のあふれるライブを繰り広げた。訪れた人たちもシェーカーや手拍子を入れるなど、会場が一体となって盛り上がった。
同ライブに合わせて東京から来島したという女性(20)は「パワフルで自由でいいライブだった」、市内在住の男性(33)は「50歳過ぎの演奏とは思えないぐらいエネルギッシュ」とそれぞれ感想を話した。普段は実家の池原酒造所で一緒に仕事をしている池原さんの長男・池原優さんも訪れ、「迫力があって楽しかった。普段の仕事場とは違う父親の顔も見られて良かった」と話し、「これからもずっと続けていってほしい」と感慨深げに語っていた。