石垣島ハーブスクールによる「第6回暮らしのハーブ展」が4月7日、石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町)で開かれ、多くの市民が詰め掛けた。
同スクールに通う生徒と卒業生でつくるNPO法人「ジャパンハーブソサエティー」八重山支部会員が、スクールで学んだハーブの知識や活用法を発表し、身近なハーブを広く普及させることを目的に毎年開催している同展。スクールでは栽培から商品化まで行うことで、より実践的なハーブの学び場として認知が広まっている。
会場では会員らが体験コーナーや販売ブースでハーブの特徴や活用法などを紹介。身近なハーブを使ったサラダや姿蒸し、「雲南百薬巻き」や「ゴーヤの松前あえ」などの料理コーナー、ローズマリーエキス化粧水やせっけんなどの美容コーナー、押し花やデッサンで描かれたボタニカルアート、ハーブ染めストールや小物、月桃に特殊加工を施した虫よけポプリ、ハーブが数種束ねられたブーケ、みそやジャムなどの調味料といった、多岐にわたるハーブの活用法が紹介され、体験コーナーでは来場客が楽しそうにアロマキャンドルやせっけんなどを作る姿が見られた。
クレイせっけんの手作り体験をしていた女性は「せっけんなんて買うしかないと思っていたが、自分で作れると知ってうれしい。使うのが楽しみ」と感激した様子で話していた。初級クラス修了生としてハーブビネガー・オイルのワークショップを開いた女性は「教室で学んだことを生かし、こうして実際に販売もしながらさまざまな人と交流することができて、貴重な体験になった」と振り返った。
同スクール代表の嵩西洋子さんは「実際体験を入れているので定着も早いし、全体的に質の向上が見られる」と生徒らの創意工夫を絶賛。「既にハーブの店を経営している方も多いが、さらに知恵を出し合って情報交換をし、互いに学び合う場となっている」と手応えを話していた。