石垣島でオールロケを行っていた韓国映画「プライベート・アイランド」が4月22日、市内ホテルの撮影でクランクアップした。

撮影に臨む映画関係者

　今月11日に石垣入りしたスタッフらは、順調に撮影をこなし、予定より早く撮影を終えることができたという。ラストシーンはANAインターコンチネンタル石垣リゾート内のクルデスール・チャペルで2時間半かけて行われた。

　撮影はテンポよく行われ、1シーンをさまざまな角度から撮影し、カットのたびに女優の髪型を整えるスタッフ、車の位置をわずかにずらして撮影するなど細心の注意を払って製作する様子がうかがえた。

　結婚式参列者として市民エキストラもグラスを片手に談笑するシーンで活躍した。中には会場に到着してすぐに撮影に入る参加者も。ハン・サンヒ監督は日本語で演技指導をした。撮影終了後にはチャペルの階段で記念撮影。地元高校生らが俳優と2ショットで写真に収まる様子も見られた。

　サンヒ監督は「石垣市民の皆さんの協力を得て無事終了することができた。石垣島の美しい景色と人々の温かい気持ちが映画に投影されるだろう。映画に国境はない」と話す。

　エキストラで参加した吉瀬智史さんは「日頃から韓国映画は見ていたので参加できてとてもうれしかった。言葉が通じなくてもとてもいい雰囲気で楽しい撮影だった。この映画を通して韓国の方にも石垣島のよさが伝わり島に足を運んでいただけたらとてもうれしい」。西川恵理さんは「たった数秒のワンシーンを撮る大変さを感じた。エキストラとはいえ自然に演じる難しさと同時に女優俳優さんのすごさを感じた。石垣島のきれいな景色を韓国の皆さんに知ってもらえたらうれしい。貴重な体験ができて良かった」と感想。

　映画は今夏に韓国国内50カ所で公開予定。日本での上映は決まっていない。