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映画「スケッチ・オプ・ミャーク」、石垣で上映-23日・24日は西表島で

上映前に川門正彦さんによるあいさつ。立ち見がでるほどの盛況となった

上映前に川門正彦さんによるあいさつ。立ち見がでるほどの盛況となった

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 映画「スケッチ・オプ・ミャーク」が11月18日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)中ホールで上映され、立ち見がでるほどの盛況となった。

西表島での上映は、23日=西表島大富公民館(19時~)、同24日=西表島住吉公民館(19時~)

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 監督は大西功一さん。上映前、「宮古島の古い歌と歌を育んだ生活を記録した映画。八重山の皆さんにもこの思いは届くはず」と、大西さんのビデオメッセージが流された。続いて、石垣・西表島での上映を大西監督に働きかけた川門正彦さんは「人間は生まれてから死ぬまで歌が身近にあり、心を支えている。『歌は人生のキューピット』」とあいさつし、上映が始まった。

 映画は、原案・監修・整音を務めた久保田麻琴さんが、三重県熊野の山で「宮古島」にインスピレーションを感じ、訪れたことに始まる。生きることや信仰、歌が一つだった時代を知る老人に焦点を当て、「ミャーク」(宮古)を鮮やかに「スケッチ」(投影)した。

 御嶽(うたき=霊場)で数百年にわたり受け継がれてきた神歌が宮古島から途絶えようとしている中、90歳を超える老婦人たちが東京へ渡り、初めて御嶽の外、コンサートホールの大舞台で歌うというもの。

 上映中、観客は老人の言葉にうなずき、その独特な口調に笑いを誘われた。ちりばめられた歌を楽しみ、上映後には大きな拍手が巻き起こった。

 観客は「宮古島方言はよくわからなかったが、歌を聴いていると心に響いてくるものがあった」「若い世代に歌の継承が難しいようだが、どうか途切れないでほしい」「下地島に住んでいたことがあり、サトウキビ刈りや小豆のさやを棒でたたくシーンが懐かしかった」「次の神司を血縁でつなぐのではなく、クジのような形を取ったので今まで続いているのでは」「石垣島でも同様な映画を制作し、記録を残してほしい」などと感想を口にした。

 西表島での上映は、23日=西表島大富公民館(19時~)、24日=西表島住吉公民館(19時~)。料金は、一般=1,500円(前売り1,200円)、中高生・70歳以上=1,200円(同1,000円)、小学生以下は無料。前売り券はタウンパルやまだ、ブックスきょうはんやいま店で取り扱う。

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