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石垣でピーチ井上CEOが講演-「八重山観光の展望と課題」テーマに

井上CEOの経営手腕に関心を寄せる聴講者

井上CEOの経営手腕に関心を寄せる聴講者

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 ピーチアビエーションの井上慎一CEOの講演会が6月26日、石垣市立図書館(石垣市浜崎町)で開かれた。主催は石垣市観光交流協会。

「東アジアの人々にとって八重山は魅力的な島々として人気がある」と井上CEO

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 同社は今月14日から関西-石垣間の運航を開始したばかり。「八重山観光の展望と課題」と題し、市内観光業従事者など約40人が聴講した。

 井上CEOは「『LCC』は『格安航空会社』と訳すことが多いが『低コスト航空会社』としてサービスは維持したまま間接費削減に向け、あらゆる努力をしている」と強調、具体例を紹介した。

 「空飛ぶ電車」という感覚で利用してもらおうと、ウェブ予約や利用客自らチェックイン、指定席は有料、定時運航など「新たなビジネスモデル」を構築した。日本人ならではのホスピタリティサービスを維持した「ジャパンクオリティー」にこだわり、新機材購入や内装、外装、ユニホームのデザインにはお金をかける反面、平屋の倉庫の利用や事務所の椅子などはリサイクル品を無料で入手したという。

 現在、関西空港を拠点としているが「『日本とアジアの架け橋になりたい』と那覇空港を第2のハブ空港と位置付け、韓国、台湾、香港など東アジアの旅客をまずは那覇に集客したい」と話す。

 「東アジアの人々にとって八重山は魅力的な島々として人気がある。手付かずの大自然、独自の伝統文化や食事、人の温かさ、島により違った表情がある。目的別に島での過ごし方を考え、アクセスの利便性を向上させれば、『身近、手軽、便利』な場所として国内外からさらなる需要が見込める」と提案した。

 聴講者からは「LCCで成功するための決め手」や「なぜジャパンクオリティーにこだわるのか」などの質問があり、井上CEOの経営手腕に関する関心が高いことがうかがえた。

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