石垣・市民会館(石垣市浜崎町)展示ホールで「写真展とアニメ上映会」が開催されている。
会場では、石垣市出身で沖縄国際大学経済学部講師の浦本寛史さんによる写真展「写真への旅」と、スタジオロータス代表の木下小夜子さんによるアニメ「ピカドン」と「琉球王国-MADE IN OKINAWA」の上映が行われている。2人はJICAで知り合い、今回コラボレーションすることとなった。互いの作品に関連はない。
浦本さんは「写真とは何か、なぜシャッターを切るのか考えながらがむしゃらにニューヨークを駆け回ってきた。写真というメディアはまさに時代の痕跡を物質として存在させ、時を刻む物体界を成立させている」と話す。ネガフィルムで撮影したモノクロ写真60点は、会場を囲むように展示する。
会場中央には、随時アニメーションを上映。1978(昭和53)年に制作した「ピカドン」は、広島の原爆を初めてアニメーションで描いた作品で全米各地でも上映。当時の様子をできるだけ正確に再現した同作品には、不幸な出来事を繰り返されないよう、平和への祈りが凝縮されている。10分。
「琉球王国-MADE IN OKINAWA」は、アニメーション作家木下蓮三さんが沖縄の歴史と心を未完の遺作として絵コンテに仕上げたものを木下小夜子さんが2004年に完成。沖縄を愛し、真の平和を願った作者が、怒りと情熱を傾けて制作。せりふはなく、世界の人々に沖縄の歴史を伝える。18分。
開催時間は10時~19時。今月25日まで。問い合わせは浦本さん(TEL 090-9784-0119)まで。