石垣に12月20日、居酒屋「山海和洋厨房(ちゅうぼう) 蛍の家族」がオープンした。場所はゆらてぃく市場近くの旧いちゃりば。
店舗面積は30坪。テーブル、カウンター、座敷で29席を用意。「居抜きで設備の多くをそのまま利用、照明を明るくした」と店主の村上倫康さん。
村上さんは仙台から10月に越してきたばかり。しかし25年前に移住した妹の高宮城法子さんを訪ねて「毎年のように石垣島には来ていた」という。店名の「蛍」は高宮城さんの娘さんの名前で「いつかは店名にする約束をしていた」。高宮城さんも店を手伝い、3人体制で店を回す。
仙台で居酒屋を経営していた村上さんは、オープンから4カ月目に東日本大震災で被災し、店舗を失った。再建したものの、余震で再度被害を受けたという。「援助金は大きな企業に回り、あてにならなかった。仙台には踏ん切りを付け、石垣で再出発することにした」と話す。
石垣の居酒屋店を研究した上で、「石垣ではあまり食べられないようなメニューにしよう」と、経験のあるフランス料理と地元の野菜を組み合わせたメニューがコンセプト。
村上さんの「おすすめ」は、「北海道風野菜いっぱいラーメンサラダ」(580円)、「とろ~りチーズ&トマトの技ありオムレツ」(530円)、「じゃがめんたいチーズ焼き」(430円)、「たっぷりチーズのパングラタン」(380円)など。ドリンクはアルコールを一通り用意し、ワインやカクテルもそろえる。
ランチは平日のみ営業する。和洋中織り交ぜた「日替わりランチ」(680円)は、ランチのお代わり無料。そのほか、パスタ、カツ、カレー、丼物を用意する。
「まずは地元の皆さんに変わったメニューのおいしい料理を出す居酒屋として認知してほしい。それが口コミで観光客の皆さんに伝われば」と戦略を語る。
営業時間は、11時30分~13時30分、17時30分~22時。木曜定休。