石垣市健康福祉センター(石垣市登野城)で2月20日、宮崎耕一さんの講演「最高のリーダー」が開かれた。主催は八重山法人会。通常早朝に行っているセミナーを夜間に行い、会員以外にも門戸を開いた。
同会の仲宗根政司会長は講演に先立ち「宮崎さんは元暴走族でありながら、現在は地域に貢献するリーダーとして活躍している。豊富な人生経験から、今夜はどんな話が聞けるか楽しみ。たくさんの学びがあるはず」とあいさつした。
福岡県大野城市で板金店を営む宮崎さん。父の作った借金を背負い、がむしゃらに働いて5,600万円もの借金を返した。その後、倫理法人会に出合い、セミナーで学んだことをノートに書き実践できているかチェックをすることで、月収を2.5倍に増やすことができたという。
「正しさよりも明るさ。正しいことがぶつかると争いになるが、明るければ人が集まる」と、たった一言の言葉が周りの人々に影響を与える事例などを話した。
「気付いたらすぐする『即行』の実践、『先約優先』を徹底する。ぶれない、諦めない心を持てば、仕事はうまく回り出す」といい、会社で社員と実践している社訓を紹介した。
「行動力がある、思いやりがある、明るい、声が大きい、決断力がある」などリーダーに向いている21の項目を紹介し、参加者に当てはまる個数の確認も。
そのほか「できない役は回ってこない。長がつく仕事を引き受けよ。役職が人を育てる」「リーダーに必要なものは情熱。人を喜ばせた量だけお金も入ってくる」「社員、お客さま、仕入れ先が喜ぶことを考えよ」などと話し、聴講者は盛んにメモを取った。
最後にセミナーから学んだ知恵を応用して、親子の信頼関係を回復させた事例を紹介し、受講者から大きな拍手を受け講演を締めくくった。