石垣に2月10日、ブクブクー茶の体験コーナーと自家製サーターアンダギーの店「八重山美ら味(ちゅらみ)堂」(石垣市伊原間、TEL 0980-89-2030)が開店した。
ブクブクー茶は明治時代から戦前まで那覇を中心に広がり、豊かな泡を飲む沖縄独特のお茶。大きな木鉢で立てた泡を、それぞれの茶わんに分けて盛り付ける。作法はなく、同じ器でたてた同じ泡を飲むため、親近感が生まれ、和やかで癒やしの「庶民の飲み物」とも。
店は田中隆生さんと美香さんの2人で営む。観光客でにぎわう「玉取崎展望台」を南に見上げる場所にあり、「自然豊かでゆったりとした時間が流れる場所で、心落ち着くひとときを過ごしてほしい」と美香さん。
店舗面積は10坪。「ブクブクー茶の体験」(40分、1,200円)は、DVDでブクブクー茶の作り方を15分ほど見た後、実際にお茶をたてる。ソフトクリームのように盛り上がった泡が立ち、上には砕いたピーナツをのせる。泡をかむようにしながら吸い込んで食べ、後に残るさんぴん茶を飲み赤飯を食べる。1回8人まで対応。
サーターアンダギー(沖縄の揚げ菓子)は自家製で「コレステロールゼロの油を1回使い切りで揚げる」という。味は石垣の塩、オレンジピール、黒ゴマきな粉、ココナツ、黒糖の5種類で、各100円。そのほか「自家製パンナコッタ黒みつソース」(月桃ハーブティー付き、350円)、「お団子」(1本80円)も。テラス席で食べることもできる。
美香さんは「ブクブクー茶を飲んだ経験のある人は地元の人でも少ない。観光の人も沖縄文化を肌で感じる機会では。ドライブのついでに立ち寄ってほしい」と話す。「春になればアカショウビンの声を聞きながら一服できるはず」とも。
営業時間は10時~17時。木曜定休。予約優先。