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石垣に珍鳥「シロガシラトビ」現る-国内初記録

4月12日に今まで一番接近して撮影に成功した(写真提供=中本純市さん)

4月12日に今まで一番接近して撮影に成功した(写真提供=中本純市さん)

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 石垣で「シロガシラトビ」が撮影され、国内初記録となった。珍鳥の撮影に成功したのは年間を通じて鳥の観察を行っている石垣在住の中本純市さん。2011年にも「ロクショウヒタキ」を初記録し、昨年は国内2例目の「ルリビタイジョウビタキ」を撮影している。

2月20日に名蔵で撮影した写真でシロガシラトビと同定した

 中本さんは「昨年暮れから西表島でカタグロトビかシロガシラトビらしい観察がされていたが、同定されていなかった。2月20日に名蔵で見たこともない猛きんがソワリング(上昇気流を利用して滞空)する姿を発見し、日本の鳥ではなくノスリかもしれないと思った。画像を『鳥くん』こと永井真人さんに確認してもらい、シロガシラトビと同定された」という。

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 3月下旬からは西表島、石垣の前勢岳付近で観察され、パラグライダーを行う中本さんはセーリング中に眼下に飛ぶ姿を確認したこともあり「移動範囲が広く、行動が読めない」とも。

 4月12日、中本さんは1日かけて探し、わずか10分だが、今までで一番接近して観察できたという。「松の若木の先端にいる虫をつかみ浮上。空中で食べているようだった」という。

 動物写真家の真木広造さんは石垣島や西表島にしばらく滞在し、この鳥を追っている。「海外ではマレーシア、ジャワ島、ソロモン諸島で撮影したが、国内ではなく、ぜひとも撮影したい。図鑑『日本の野鳥590』には何らかの原因で本来の渡りのコースを外れ、今後記録される可能性のある迷鳥にこの鳥を入れたが、それが当たったのはうれしい」と話す。

 シロガシラトビは、タカ目タカ科。インド、中国南部、東南アジア、オーストラリアなどに分布。頭だけでなく、上腹部まで白い。

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