石垣で子ども演劇-ホテル公演用に初脚本で舞台に臨む

ダンサーは客席の通路で踊るなど、立体的に舞台を演出した

ダンサーは客席の通路で踊るなど、立体的に舞台を演出した

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 石垣で5月25日、特別ステージ「ウイングキッズリーダーズ ~綾羽ぬ宴(あやぱにぬうたげ)~」の公演がANAインターコンチネンタル石垣(石垣市真栄里)で行われた。団員は、八重山郡内の小・中・高校生65人で構成、毎年12月に行われる「オヤケアカハチ ~太陽の乱~」の公演がメーン。

見事なダンスに大きな拍手が送られた

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 主催したANAインターコンチネンタル石垣リゾート、マーケティングアシスタントマネジャーの上山香織さんは「ホテルでさまざまなイベントが行われる際に同団にオープニングアクトなどを協力してもらい、好評をいただいている。地元への貢献活動の一つとして、同団が主役となって舞台に立つ場を設けたかった」という。

 脚本、演出はオヤケアカハチと同様にやいま浪漫の会の比屋根秀斗さんが新たに手掛けた。ストーリーは、旅行で沖縄本島から石垣島に訪れた兄弟の「ユウタ」と「サキ」が、ツアーコンダクターの「しーちゃん」の観光ツアーに参加、「夢か現実かわからない、奇妙で幻想的な出来事に遭遇する」というもの。

 舞台はオヤケアカハチの歌や踊りを織り交ぜ、八重山民謡を現代風にアレンジしたり、ラップも披露、ダンサーは客席の通路で踊るなど、立体的に舞台を演出した。獅子舞を戦争の恐怖に例えて表現し「怒りや悲しみで動いてはならない。石垣の人たちは笑顔と歌を忘れずに生き抜いてきた」と結び、最後には7月公演の「結いぬ島風(ゆいぬしまかじ)」のテーマソングも披露した。

 主役を務めたユウタ役の中村吏生くん(登野城小5年)は「大きな舞台で緊張したが、無事終えることができて良かった。これからも感動する舞台を作りたい」。サキ役の黒島百花さん(平真小5年)は「セリフをかんでしまう失敗もあったが、演技や感情表現はうまくできたと思う。お客さまに楽しんでもらえたようなので良かった」。

 7年前に同団のファンになり、今回も京都から訪れた沢田広覚さんは「今年度の新メンバーは個性的なメンバーが増えたようで頼もしい。今後さらに成長して、今の輝きを増しててほしい。次の舞台での来島が楽しみになった」と感想。

 夏公演「結いぬ島風 ~星に祈りを 大地に唄を~」は7月27日の予定。

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